夫の育休、ほろにが回想録

夫の育休、ほろにが回想録

夫の育休を妻目線で振り返りました。15分読み切り型です。

夫の育休誤算4 家事は私が"監督"すれば、なんとかなる

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(慢性的な苛立ちを沸点手前の温度で表すタロウ氏)

夫に家事を頼むに際し、ひとつ心に決めていたこと、それは「子供の安全に関わること以外はタロウのやり方に任せる」こと。
安全管理は絶対だけど、それ以外の気になることは趣味の領域だと、口出しすまいと。
どうしても気になるところはこっそりフォローしとけばいいやと。



今思えば"フォロー"という考え方が
上から目線で浅はかで、
夫の専業主夫状態も折り返しに差し掛かった頃、
見事足元をすくわれました。


ハナコの出しっぱなしをどうにかしてほしい」
の一言を皮切りに、
昨日はドライヤー出しっぱなし、
水のペットボトル出しっぱなし、
炊飯器は開けっぱなし、、云々


叱られたわけでもない、
事実を冷静に言われただけのことだけど
睡眠不足と疲労も手伝って
本当に本当にどうしようもなく腹が立った。
自分がタロウ氏の指摘通りできてなかったという事実は棚にあげて、
こんなことってあるかと本当に腹が立ちました。



飼い犬から手を噛まれたような。
欠点も含め仕事ぶりを寛大に見守っていた部下から突然突き上げをくらったような。



ドライヤーだって朝食の後片付けだって、
私が専業主婦のときには貴方が散らかしたものを黙って回収していたぞと、

あたかも自分はきちんとやっているがごとく、
上から目線で注意される筋合いはない、

炊飯器はしめたけど蓋が緩んでて後になってあいたんだ、
子供を両手に抱えていたら屈んで片付けするのだって一苦労なんだーーー!

と内心抵抗しながらも、
自分が家のなかで主導権を失っていることは明らかでした。


頭ではわかってもなかなかそれを受け入れられず。
独身時代や専業主婦時代にはできてたことなのに
まるで私が元々の性格がだらしないからできてないんだと思われている気がして。


思考はとんで
私が片手に子供抱えて食事する姿も
片手で食べると物を掬うのも一苦労と知りもせず、
だらしないとか食べ残してお行儀悪いとか思ってるんだろうとかあれやこれや考えて
腹立ちはなかなか収まらず。



でもどうやったって、職場復帰した以上、
家で長時間過ごすのはタロウ氏で、
家事育児を任せると決めたなら、
そのやり方に従うか、
せめてできない理由を納得してもらう努力をすべきでした。



わかってくれるだろう
許してくれるだろう
という暗黙の了解みたいなものは
お互い疲れて余裕がないときは通用しないんですよね。。



"監督"すればなんとかなるんじゃなくて
しっかり任せて夫のやり方に従えばなんとかなる、
だったなぁと、心構えの見当違いを反省してます。




そして、より具体的には、
夫育休中から家事代行を活用すればよかったかなぁーと反省してます。


私も夫もなんとなーく、
大人一人家にいる状態なのにお金かけて家事代行頼むのってなんかモッタイナイって妙にケチっちゃっいました。

世の中の専業主婦は自分たちでなんとかやってるわけだしうちだって大丈夫でしょ、大丈夫じゃなきゃダメでしょ、と。



でも世の中の専業主婦と違った点、
私たちが考慮できていなかった点は、
主婦(夫)業の引き継ぎによる軋轢でした。


私にとっては夫が主夫になることで、
自分が今までやっていた家事と違うやり方をされたり、こだわってたポイントを無意味なことと一蹴されたりと、
極端に言えば自分の城を徐々に崩されるようなストレスがあり
(ほほう、そういうやり方もあるか!という前向きな発見もありましたが。。)


夫は夫で勝手に築かれた使い勝手の悪い城のルールを急に押し付けられて、

妻から上から目線であれやこれやと指示されて自分のやりたいようにできない(自分色を出すとイヤな顔される)というストレスがあり、


家事という明確な答えの無いものに対して
夫婦でわだかまりを抱えてしまいました。


そのくらいお互い思いやればいいと、
うちは大丈夫だ、と思われるかもしれませんが、
疲労とストレスがたまってくると思いやれなくなるんですよね、、



家事代行、一定程度お金はかかるものの、
家事回りのイザコザで失われる時間と積み重なる心労を思えばお金払ってでも一部の家事をお願いするのも手だったなぁと思います。


プロがやるなら私もどんなやり方であれ結果良ければ不満を感じなかっただろうし、夫だって、よーわからん非効率な私の指示に振り回されることもなかったでしょう。。



今後我が家と似た取組をする方々には
家事代行、是非前向きに検討して頂けたらなぁと思います。。