夫の育休気付き3 ワーパパだってツラいよ

(。。。)

「早く子供がほしい、子供作って仕事辞めたい休みたいと言っていたのはキミじゃなかったのか」

あんなに欲しがっていた子供が生まれたのに、

出産を機に変わってしまった(ように見える)妻に途方にくれる夫の気持ち。

家の中で今まで許されていたことが突然許されなくなることへの戸惑い。

そこそこ仕事でしんどい思いして疲れて帰ってきてるのに、

まるで外で息抜きして帰ってきたかのように妻から目の敵にされるこころの痛み。

どんなに家事育児を頑張ってみたところで、

子供たちにとっての「一番」にはなれない父の寂しさ。

微熱ぎみで咳き込んでも誰にも心配されないむなしさ。

ワーパパはツラいよ。。。

身に染みて感じた4カ月。

どこにも主導権がない。

どこに行っても半端者扱いをされることの辛さをひしひしと感じました。

夫育休を機にワーパパを疑似体験し、

今は育児家事の大変さへの世の中の理解が進んできた反面、

外で働くパパたちの辛さが過小評価されているような気がしました。

特に乳幼児の子育て世代は日本社会では若手の下っ端の場合が殆どだから、

しごとらくー、ノンストレスーて人はあんまりいないと思うんです。

後輩も増えてきて甘えが許されなくなりプレッシャーは増す一方、

まだまだ若手扱いで時間だけかかる妙な雑用押し付けられてモヤモヤしたり。。

そんな一日を過ごして帰ったその後に、
ドアを開けたら冷たい視線。

それなりに協力したいと思っても

家事をやったら「もっとちゃんとやって」と叱られる。

子供と遊べば「ママがいい」と突き放される。

気が休まるときがないじゃない。。

ワーパパだって大変なんだと、
言おうもんなら内外から猛批判を浴びかねない
(ような気がする)

でも私は思うんです。

「主婦業」そのものが可哀想で大変なんじゃない、
主婦業も、外働きもそれぞれ大変。

問題はこれまで「主婦業」の大変さ、ありがたさを誰も(特にパートナーが)評価もせず日々の労に感謝もせず、

何もかもが当たり前だと軽視していたってことなんじゃないでしょうか。

専業主婦やワンオペ育児の大変さは随分浸透してきました。

その一方で今、働くパパの「頑張って仕事をしていること」が軽視されがちではないでしょうか。

家事ができない、子供と遊ぶのが下手、家に帰ればテレビばかりなどなど。
私も妻同士で集まればそういう愚痴もこぼします。

でも夫の育休(自分だけ外働き)を通じて、

日中働くしんどさと、仕事をなげだせない(もう育休には戻れない)プレッシャーと、

主夫からの恨めしげな(？)視線の痛みと、

「平日育児で疲れてるから休日くらいは自由にしたい」という主夫の発言に、

申し訳なさげな姿勢を示しつつ内心、

「私だって平日遊んでるわけでも息抜きしてるわけでもなーい！仕事で疲れてるんだー！」

と思ってしまう自分を知った私としては、

夫を待つ主婦の皆様に(自戒もこめて)一つお願いをしたいです。

どんなにイライラしていても、

本音では嫌いになりかけていても、

どうせ仕事っていっても大したことしてないんでしょって内心思っていても(仮にそれが真実であっても)、

仕事から帰ったワーパパにまずは一言「お疲れ様」と言って頂けないでしょうか。

余裕がある日は少し口の端をあげて微笑みも添えて頂けないでしょうか。

ただそれだけでも、ワーパパの疲労の数％が軽減すると思います。

そして仕事帰りのワーパパの皆様も、

帰宅後ソファーに身を投げ出す前に
(最悪投げ出しながらでも)、

「今日どうだった？」の一言くらい声をかけてくれないでしょうか。。

テレビのリモコン探す前に(最悪探しながら)、

妻の今日の出来事1エピソードくらいには耳を傾け、
何か一言リアクションして頂けないでしょうか。。

経験踏まえ主婦とワーパパで例えましたが、

専業主婦も、専業主夫も、
ワーママもワーパパも、
独身ワーカーの人たちも、
子供たちも、

立場は違えどラクちんに日々を過ごしてるひとなんてほぼいないと思うんです。

大切なのは、家でも職場でもどこでも、

お互いがお互いの大変さを(完全には理解できなくても)想像して、

それぞれの立場を思いやろうとすること、なはず。

それが幸せな関係を築く第一歩だと思うんです。

当たり前なようで、実際は難しかったです。

専業主婦時代があったにも関わらず主夫になった夫のツラさをうまく思いやれず、

経験してれば思いやれるってことでもないんだなと実感/反省しました。

立場変わると自分が可愛くなっちゃうもんですね。。

「ああ今日もできなかったな」と苦い気持ちで振りかえる日々の連続ですが、頑張りたいと思います。