夫の育休気付き4 ツーオペはゴールじゃない
(ワンオペ回帰を画策する妻にプイッとなるタロウ氏)
ツーオペはゴールじゃない、第二ラウンドの始まりだ。。
「家事も育児も平等にしよう。収入も勤務時間も同じくらいなんだから。」と妻には嬉しい夫の一言からスタートしたツーオペ生活。
そこそこしっかりした自己満な分担表作って、
お互い納得して開始したツーオペ生活。
でも現実は甘くなく。
良く言えば平和主義(悪く言えばコトナカレ主義)の我々夫婦、
ケンカなんかほとんどしたことなかったのに、
ツーオペになってからの二人のトゲトゲした感じはなんなんだ?なぜなんだ?となってました。
いろいろ考えてみたんですが、
要はツーオペになったことで、今までうやむやでよかったお互いの性格やコダワリの違いを浮き彫りにされてモヤくんだなぁーと推測してます。
(改善に向かいつつありますが)
我が家でツーオペ初期に浮き彫りにされたのは、
(1)取りかかるタイミングの違い
(2)コダワリどころの違い
(3)分担グレーゾーン
の3つです。
(1)取りかかるタイミングの違い
早めに終わらせ後はゆっくりしたい先回り派の私、
ギリギリまで待ちササッと終わらせたい直前派の夫。
例えば保育園の書類問題
上の子→夫、下の子→私の分担でしたが
私は保育園からもらったらスグ記入して必要書類(証明書コピーやら)コピーして、提出1週間前には準備万端!
封を開ける様子すらない夫にひやひやし
先回りして上の子の分の証明書コピーも準備。
夫は提出前夜にようやく記入開始。(忘れているわけではない)
証明書のコピーなんか自分でササッとできるのに
「用意してあげといたよ」と言わんばかりに私から差し出されなんかモヤモヤ。
自分のためのタスクだったら好きなタイミングですればいいし、結果間に合えばそれでいいんですが、
育児家事関連になるとどうしてもこのズレがモヤつきを生むことになります。
(2)コダワリどころの違い
例えばポケット掃除問題
(生ゴミポケットvs洗濯乾燥機ホコリポケット)
生ゴミポケットは毎日キレイにしときたいけど
洗濯乾燥機のホコリポケットは一回くらいホコリとり忘れてもいいやと思ってる私、
生ゴミポケットは溜まってから捨てればいいけど、
洗濯乾燥機のホコリポケットは毎日つまようじで掘るレベルでキレイにしときたい夫。
私は夫の皿洗いのあと生ゴミポケットがキレイじゃないことにモヤモヤ。たまにこっそり自分で処理。
夫は「なんか最近洗濯物がホコリっぽい」と思ったら案の定ホコリポケットにホコリが詰まっとる!ことを発見してモヤモヤしながらホコリを掘り返す。
。。という具合。
どちらのポケットもキレイに越したことない。
でも自分にとってどうでもいいと、ついやらない。
で、相手の手落ち(らしきもの)が積み重なると家の中がピリついてきます。
なんとなく我慢しててもふとした拍子、お互いのストレスレベルが上がった瞬間爆発します。
ポケット掃除問題は、
夫からの(何度目かの)「またホコリ溜まってる!」
という滅多にない声を荒らげたお怒りに対して
「こっちだって生ゴミ溜まってる!(ちょうど台所にいた)」と鮮やかに(?)返し、
夫皿洗いのときは生ゴミポケットを掃除する、
代わりに、
私が洗濯機回すときはホコリポケットのホコリ有無を必ず確認する
(特にホコリを発するタオルは、別洗いで干す)
という交換条件で妥結しました。
ツーオペ初期はこういう戦い、折り合い付けの連続でした。。
お互い、相手のコダワリに対しては、
「そんなとこキチンとしなくていいからツボ押さえて動いてよー」
くらいに思ってしまいがちなんですが、
各々数十年かけて築いたコダワリ(清潔の概念や生活習慣)が簡単に解消するはずもなく。
ツーオペにするからにはある程度相手のコダワリの尊重も大事だよなと思う日々です。
(3)分担グレーゾーンの顕在化
分担したはいいけれど、時間がたつとそれぞれタスクのグレーゾーンを手抜きし始める私たち。
これがツーオペの場合はクセモノで、自分は程よいさじ加減で手を抜いているつもりが、相手のタスクを上乗せすることに。
お互いなんとなく、自分だけが、グレーゾーンタスクの尻拭いをしているようなモヤモヤが募ってしまうわけです。
例えば鍋洗い問題。
平日料理担当妻ハナコ、皿洗い担当夫タロウの場合、グレーゾーンタスクは「使用済鍋の洗浄」。
洗うべきはどっちなのか。。?
我が家の場合、
ハナコ料理、使用済鍋をコンロの上に放置
→タロウ皿洗い、コンロ上の鍋はそのまま
→翌日ハナコ料理、鍋が昨夜のまま汚れていることに気付き、洗う(とここでループは終わるが)ことなくとりあえず放置し綺麗なフライパンを使用
→タロウ 2日分の鍋、フライパン洗いにゲンナリ
調理場でバイトしてた友人によれば「料理しながら洗い物をする」のは常識らしく、料理担当の私が鍋を洗うべき、タロウ可哀想という評価が多いのかなと思いますが。。
この件グレーゾーンにしたまま放置してます。。
上記(1)(2)(3)、いずれもワンオペ家庭なら、絶対に起きない、一生トラブらない揉め事なんです。
(私のワンオペ時代のように)
鍋問題で言えば、
たとえ私が台所がひっくり返るような料理をして、
調理用具をいたるところに放置した状態で料理完了して食事を始めたとしても、それを片付けて全部洗うのは私なわけで。
私のやり方が正攻法じゃないからといって、
それが誰に迷惑かけるわけでも、文句つけられるわけでもない。
そういう意味ではワンオペは気楽だし、「家事の量が夫に比し圧倒的に多い」というまぎれもない事実があるので夫から家事に関して一定のリスペクトを得られる(気がします)。
ワンオペの大変さは全くもって否定しないけど、
だからと言ってツーオペ家庭は周りが思うほど天国じゃない。
タイミングの相違しかり、コダワリの相違しかり、グレーゾーンしかり、ツーオペなりのしんどさがあります。
脱ワンオペを決意されたご夫婦には、
ツーオペ(特に初期)は新たな戦いが始まるくらいの気持ちで身構えることをオススメしたいです。
(スッとうまくいくご夫婦尊敬です。。)
「ワンオペ時代の方が心穏やかだった(夫との協力を手探りする方がしんどい)」という人も案外いることを最近知って、私はすこしホッとしました。
でも本来助け合いのためのツーオペなのに、
だんだん敵味方みたいにギスギスするのは悲しいです。
ただでさえしんどい時期に家でくつろげないのは痛手です。
なので
「せっかく協力してるのに怒ってばっか」な妻に嫌気がさしそうなツーオペ夫の方々には、少し踏みとどまって思い出してほしいです。
仕事が回らない時に同僚に資料作りを頼んでみたら、想定外のフォントと色味で完成されたときの「ありがたいけどなんか違う」感を。
指導した後輩から「そのやり方効率悪くないスか」と突き上げられる苦い気持ちを。
資料のテイストも仕事の進め方も、本当は結果よければすべてよしなのは頭でわかっていても、自分色に染めたい、自分流でやってほしい、そんなウズウズした気持ち、身に覚えないでしょうか。。?
ツーオペ初期の妻の心はそんな感じです。
でも多くのツーオペ妻たちは、怒っていても、夫とうまくやりたい、仲良くしたいというのが本音なはずです。
折り合いがつかず腹が立つ、でも叱られるのに嫌気がさした夫が家から遠のくのはもっとイヤだと、さじ加減を悩みながら日々を過ごしているはずです。
妻のわがままと知りつつ、
ツーオペ夫の方々には、パートナーのこの初期の苦悩と葛藤、少しでも思いやって頂き、プイッとなる前にもう一頑張り、(妻上司、夫新人とまでは言わないまでも)部署異動したての新任社員のような気持ちで、歩み寄ってほしいと願っています。
そしてツーオペ妻の方々、
どんなに気が合うママ友でも、同じ屋根の下でツーオペになれば一悶着二悶着あるはずです。
うまくいかないのは自分が悪いからでも、夫が悪いからでもないと思います。
ただ序盤でちょっと食い違ってるだけです。きっと。
ツーオペに高い理想を持ちすぎず、夫の謎のコダワリも尊重しつつ、ゆっくりじっくり各家庭のオリジナルツーオペスタイルを築いていただけるといいのかなーと思っています。
私自身も色んなお家を羨みつつ、参考にしつつ、試行錯誤の最中ですが。。
そこ乗り越えてうまく回り始めれば、本当のゴールだと信じてます。
おまけ
(妻をリマインダーにしがちなタロウ氏)